「10年後に消える仕事」はウソだらけ!?

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最近、ニュースやネットメディア等で「将来なくなる職業」だとか「10年後に消える仕事」というようなタイトルで特集が組まれていますが、結論から言うと、ほとんどウソですね。

誰しも自分の仕事が将来なくなるのは嫌だし不安に感じることなので、このような話を聞いてしまうと、ショックを受けるのではないでしょうか。でも、心配する必要はありません。なぜなら、過去に消える消えると言われてきた仕事は今でもありますし、実際、完全になくなった仕事、職業は意外と少ないからです。

それに、AIやロボットに仕事が奪われたとしてもまた新たな仕事が生まれるので、人間のやることが一切無くなってしまうというようなこともないのです。

 

10年後に消えると言われている仕事
・銀行の融資担当者
・保険の審査担当者
・給与・福利厚生担当者
・苦情の処理・調査担当者
・税務申告書代行者
・スポーツの審判
・レストランの案内係
・ホテルの受付係
・レジ係
・娯楽施設の案内係、チケットもぎり係
・ネイリスト
・パラリーガル、弁護士助手
・仕立屋(手縫い)
・電話販売員
・図書館員の補助員
・データ入力作業員
・クレジットカード申込者の承認・調査を行う作業員
・造園・用地管理の作業員
・薄記、会計、監査の事務員
・彫刻師
・映写技師
・カメラ、撮影機材の修理工
・時計修理工
・メガネ、コンタクトレンズの技術者
・測量技術者、地図作成技術者
・建設機器のオペレーター
・電話オペレーター
・集金人
・訪問販売員、路上新聞売り、露店商人
・塗装工、壁紙張り職人

上記に挙げたのは、オックスフォード大学のオズボーン准教授が論文に書いている、今後10~20年でロボットやAIに代替される可能性の高い仕事を一部掲載したものです。

100年後ならまだしも、さすがに10年程度でこれらの仕事が完全に消滅するのは考えにくいですね。だって人間って朝から晩まで同じ作業を黙々と続けている訳ではないじゃないですか。事務の仕事でもパソコンの作業だけじゃなく、電話・来客対応もするし郵便物の仕訳もするし備品の発注などもしますよね。

もちろん人間がやる作業は減ってくるとは思いますよ。でも今の技術では人間がやっている複雑で多岐にわたる業務を全てロボットがこなすのは無理です。

 

AIやロボットに代替されるのはまだまだ先の話

<経済性の問題>

一番の問題は経済性です。分かりやすいので自動改札機を例に挙げると、都会の駅にはほぼ全ての場所にあります。しかし、田舎にはありません。

では何でないのか。単純に採算が合わないからです。利用客の多い都会の駅では、いちいち駅員さんが切符を切っていては時間と労力がかかるので、そのようなことは機械に任せておいて、他の業務をしてもらった方が効率がいいですよね。

それに、費用をかけて機械を導入してもすぐに回収できます。もちろんメンテナンスや管理費はかかりますけど、切符を切る作業に人件費を使うより遥かに費用を抑えることができます。
反対に利用客の少ない駅は、駅員さんが切符を切るので十分事足り、自動改札機を導入してもペイできません。

 

だから、自動改札機はほとんどの都道府県に普及したものの、田舎では未だに駅員さんが切符を切っているので、当然ながら切符を切る仕事はなくなっていませんし、なくなる可能性も低いと思います。これは自動改札機に限った話ではありません。他の機械も同様で、全ての地域、企業で機械やロボットに代替されるようなことはないのです。

要するに、人間がやるよりもロボットがやった方が正確に早くできる作業で、なおかつ経済性が高くなければならないので、その条件に該当する仕事は今のところそんなにないということです。

ちなみに自動改札機の値段は最低でも700万円、都会で使われるような高機能モデルになると1,500万円以上するそうです。うん……利用客が少ないところには必要ないですよね。

とは言え、今は高額で手が出ないものでも、科学技術の目覚ましい進歩で高性能なロボット安価に生産できるようになれば、完全に代替される日が来るかもしれません。

 

<責任問題とAIの不完全性>

なくなる可能性が高い仕事に必ずと言っていいほど入っている、バスやトラック運転手ですが、仮に10年後、完全自動運転(レベル5)が実現したとして、もし無人の車が事故を起こしたとしたらいったい誰が責任を取るのでしょうか。車を製造したメーカーか車の所有者か道路を管理している国や都道府県あるいは市町村か……

AIが絶対に事故を起こさないとは限りません。事実、昨年に完全自動運転の実証試験中に死亡事故を起こしていますからね。現在は人が運転しているので、事故を起こせば大半の場合人が責められますが、車、道路の欠陥が事故の原因になる可能性だって大いにありますし、悪意のある人にハッキングされたり、石を投げられたりしたことによってシステムが故障し事故に繋がる場合もあります。

 

それに、天候によって道路状況は常に変わっており、人間と同じように瞬時に様々な状況を把握して行動に移すことはまだAIには無理です。膨大なパターンをインプットさせてデーターを蓄積していけば将来的には可能なんでしょうけどね。

一部の高速道路で限定的に走らせる程度なら、近い将来あるとは思います。しかし、世界中全ての道路となると、いったい何百年先になることやら。

完全自動運転で行きたいところに行けるようになるのは遠い未来の話で、このブログを読んで下さっているみなさんが生きている間は、どれだけ自動運転技術が進んでも、飛行機や電車の運転のように必ず人が同乗していると思います。

だから、運転はしていなくても人が同乗しているということは、バスやトラック運転手の方の仕事はなくならないということです。

 

<なくなった仕事>

・ボウリングのピンを置く仕事
・ガス灯をつけて回る仕事
・電話交換手
・下肥業者
・写植屋
……等々

探せばもうちょっとあるかもしれませんが、実際になくなったのは意外と少ないです。紙芝居屋、チンドン屋、畳屋、鍛冶屋、人力車、行商、バスガール、エレベーターガール、靴磨き職人、活版印刷……確かに昔と比べると減りはしました。でもなくってはいません。

私がやっている陶芸の仕事も、人口減少やライフスタイルの変化で需要が減っているのと、手間がかかる割に売価が安いので大して儲かりませんが、仕事はありますよ。

 

食えるか食えないかは自分次第

結局のところ食えるか食えないかは自分次第です。職種や職業はほぼ関係ありません。自分に能力があれば飯は食えますが、誰でもできる仕事を永遠に続けていたのでは飯は食えません。だから「今後なくなる仕事」の一覧を眺めて一喜一憂しても意味がないのです。

衰退産業にも光はありますし、昔のように「大企業に就職すれば一生安泰」なんてことはない、ということをみなさんもよく知っていると思います。

たとえ、AIやロボットに仕事を奪われたとしても、新しい仕事を自分で作ればいいだけです。今はユーチューバーやドローン操縦士などちょっと前までは考えられないような仕事が新たに生まれていて、トップユーチューバーにもなると、年商10億越えの人も少なからずいます。

どれだけ頑張っても結果が出ず自分の仕事に将来性がないと判断したのであれば、先見の明を持っていろいろなことにチャレンジするしかありません。

参考までに、AIやロボットに奪われる可能性が低いと言われている職業も挙げておきたいと思います。

 

<今後もなくならない職業>

・俳優
・作詞、作曲家
・ミュージシャン
・デザイナー
・ライター
・小説家
・映画監督
・芸術家
・演出、脚本家
・漫画家
・医師
・助産師
・看護師
・美容師
・整体師
・鍼灸師
・教員
・保育士
・アナウンサー
・編集者
・経営者
・経営コンサルタント
・料理人
・ゲームクリエイター
・バーテンダー
……等々

直接人と接する仕事、人の心を動かす仕事、クリエイティブな仕事が多いですね。確かにこれらはAIやロボットには難しい分野です。

 

<価値を提供できない仕事はいずれなくなる>

残念ながら、どんな職種、業種も世の中に価値を提供できなければいずれなくなります。そりゃそうですよね。嫌々仕事をしていようが楽しんで仕事をしていようが労働の対価としてお金をもらっている以上、自分にとって必要と感じない商品やサービス等にお金を払うことはないと思います。

必然的に多くの人が価値を感じなければその仕事はなくなる訳で、法人、個人を問わず企業が存続している以上、世の中に価値を提供し続けなければなりません。

 

まとめ

「10年後に消える仕事」は、あくまでも予想なので心配する必要はありません。今ある仕事が完全になくなってしまうという可能性は極めて低いでしょう。これも私の予想なので絶対なくならないと断言はできませんが……

まぁ戦争や世界恐慌などが起こらない限り、仕事なんて自分次第でどうにでもなると思います。

 

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